人の回復力はすごい|手術翌日から歩いた12日間の記録


こんにちは、たくGじゃよ。

今日はのう、入院生活の中でわしが一番「人間ってすごいな」と感じたこと、それを話そうと思うんじゃよ。

テーマはずばり、**「人の回復力」**じゃ。

手術が終わったその翌日、看護師さんにこう言われたんじゃよ。

「たくGさん、今日から歩きましょう」ってな。

……え? 歩く? 今?

おなかを切って、まだ点滴もつながっとる。体を動かすだけで痛い。そんな状態で「歩く」って、まじょ?と思ったよ、正直。

でもな、これが今日の話の始まりじゃった。


目次【開く/閉じる】

① ステージ1:手術翌日 ―衝撃の第一歩―

ワシが受けたのは大腸の手術じゃ。おなかの、まさに「コア」の部分を切っとる。腹筋が関係するあらゆる動作に、じわっと痛みが走る状態じゃった。

寝返りを打とうとすると「ん゛っ」ってなる。起き上がろうとすれば「いたた……」ってなる。そんな状態で、歩けるんか?

ところがな、歩けるんじゃよ。

看護師さんに支えてもらいながら、ベッドの端に腰を下ろして、足を床につけて、ゆっくり立ち上がる。看護師さんは慣れた様子で「ゆっくりでいいですよ」と声をかけてくれるんじゃが、こちらはとにかく必死じゃ。

そろ〜り、そろ〜り。

痛みが少ないように、傷口が突っ張らないように片手でおなかを押さえながら、何とか前屈みで立ち上がる。感動とかそういうレベルじゃなく、口からは「Wu〜」という声にならないような声が漏れるだけじゃった。

でも、「立てた」。

もちろん姿勢はひどいもんじゃった。前傾みで、おなかを抱えながら、よちよち歩き。病棟の廊下を数メートル歩くだけで十分じゃった。でも「歩けた」という事実が、なんか嬉しかったんじゃよ。


【コツ】ベッドから立ち上がる方法

ベッドから立ち上がるのが、最初は本当に一番の難関じゃった。ふつうに起き上がろうとすると、腹筋をグっと使う。これが術後は激痛じゃ。

じゃあどうするか。

まずベッドの背もたれを、電動ボタンで少しずつ上げていく。完全に平らな状態から起き上がるんじゃなく、ある程度上体が起きた状態を先に作るんじゃよ。そこから横向きにゆっくり体を倒して、足をベッドの外に下ろす。そして柵をつかんで、重力を使いながらそっと立ち上がる。

腹筋をほとんど使わずに立てる、これがコツじゃった。何度もやっとるうちに、体が自然に「痛くない動き方」を覚えてくるんじゃよな。


ところでなんで術翌日から歩くか知っとるかな?

これにはちゃんと理由があってな。手術後に長く寝たままでおると、血のかたまりが血管に詰まる「血栓」ができやすくなる。それを防ぐためにも、早めに動くことが大切なんじゃと。さらに内臓の回復にも、体を動かすことがプラスに働くらしい。「安静にしとけばいい」ってわけじゃないんじゃな。

手術翌日の第一歩

② ステージ2:2〜5日目 ―コアの痛みとの格闘―

2日目、3日目になってくると、少しずつ「自分でやれること」が増えてくる。でも同時に、日常動作がいかに腹筋を使っとるかを、これでもかと実感させられるんじゃよ。

寝返り、起き上がり、立つ、座る、歩く。ぜんぶじゃ。ふだんは意識もせんのに、全部おなかに「来る」んじゃよな。

ここで、わしが病院生活で実際に工夫したことを3つ紹介しよう。

工夫①「上半身を起こす」 ベッドの電動調整じゃな。これ、ほんとうに何度も使った。起き上がりだけじゃなく、食事のとき、スマホを使うとき、全部ベッドに角度をつけることで腹筋への負担をコントロールするんじゃよ。

工夫②「体の向きを変える」 寝返りも最初は一苦労じゃ。ポイントは「一気に回ろうとしない」こと。まず膝を立てる。次に両膝をゆっくり倒す。骨盤から先に動かして、上半身は後からついていくイメージじゃな。ベッドの柵を軽く持って、支点を作るのも助けになった。かなりマニアックな話じゃな(笑)

工夫③「立ち上がるコツ」 足を先に下ろして、重力を味方にすることじゃ。腕の力と体重移動でそっと立つ。「よいしょ」と気合を入れて起きようとすると、腹筋に力が入って激痛が走る。ゆっくり、ゆっくりが正解じゃった。

こういう「痛くない動き方」を自分なりに発見していく過程が、なんか面白くもあってな。体って、工夫に応えてくれるんじゃよな。

ベッドでの工夫 リハビリの様子

③ ステージ3:3〜7日目 ―食べていないのに、体は治っていた―

手術後はな、いきなり普通食にはなれない。ワシの場合は最初の数日は水だけ、そこから少しずつ流動食、お粥へと段階的に進んでいったんじゃよ。

正直、最初のうちは「食べてないのに体が動いとる」のが不思議でならなかった。エネルギーはどこから来とるんじゃって。

でも考えてみれば、体は食べ物からのエネルギーより先に「修復」を優先してくれとるんじゃな。手術で切られた部分を縫い合わせ、炎症を抑え、臓器を再起動させる。そういう大仕事が、体の中で静かに進んどる。

腸の回復でいうとな、ひとつ印象に残っとることがある。

ワシの場合は手術の関係で、肛門に管が入っとったんじゃよ。だから腸が動き始めたときの「サイン」が普通の人みたいにはわからんかった。でもしばらくして、おなかの中でぐるぐると音がし始めてな。看護師さんに「腸が動いてきましたね」と言われたとき、「あ、中で何かが再起動しとる」と感じたんじゃよ。

そして排泄が少しずつ正常に戻っていくと、「回復しとるんだな」という実感が湧いてきた。地味な話じゃけどな、これが一番リアルな回復の証拠じゃと思うんじゃよ。

食べられない、動けない、そんな状態でも、体の中では大工事が着々と進んどる。人間の体って、「本当によくできとるな」とつくづく思ったんじゃよな。


④ ステージ4:5〜10日目 ―歩行の劇的な変化―

さあ、この章がある意味でワシが一番「すごい」と感じた話じゃ。リハビリ歩行の変化じゃよ。

最初の数日はな、廊下を数メートル歩くのがやっとじゃった。姿勢は前傾み、片手でおなかを抑えながら、もう片手で点滴スタンドにつかまりながら。歩いとるというより「体を引きずっとる」に近かったな。

でもな、毎日少しずつ変わっていくんじゃよ。

わしは自分でひとつ目標を決めた。朝・昼・晩、1日3回、病棟の廊下を3往復すること。1往復おおよそ200メートルとして、3往復で約600メートル。最初は600メートルなんてとても無理じゃったが、少しずつ距離を伸ばして、それを日課にしたんじゃよ。

音楽が、痛みを忘れさせてくれた

歩いとる間は痛いんじゃよ、やっぱり。そこで編み出した工夫が「音楽を聴きながら歩く」ことじゃった。

イヤホンを刺して、デビッド・ボウイ、ヴァン・ヘイレンあたりの高校時代に聴いとった洋楽を、YouTubeのトリビュートで流しながら歩く。ロッキーのテーマや「アイ・オブ・ザ・タイガー」も定番じゃった。ハイテンポでないと痛みを誤魔化せんと感じたからじゃよ。

音楽があると、意識が痛みから少し離れる。気持ちも上向きになる。これが結構効いたんじゃよな。

病室の空きベッドを数えながら歩く(笑)

もうひとつ、歩きながら自分でやってた「気紛らわし」がある。病棟の廊下を歩くとな、病室が並んどるじゃろ。その病室の、ベッドの空き数を数えながら歩くんじゃよ。「この部屋は2つ空いとる」「あの部屋は満室じゃな」って。くだらんといえばくだらんのじゃけど(笑)、痛みに意識を向けないためには何でもよかったんじゃよな。

探検気分で別館へ

後半になると、検査で別館まで1人で歩いて行くようになったんじゃよ。レントゲン室が別館にあってな、「1人で行けますか?」と聞かれて「行けます」と答えて、実際に行けた。

せっかく外に出たんじゃし、そのまま館内を散策してみたんじゃよ。病院内にあるコンビニ、スタバ、ランドリールーム、図書室……どこに何があるのかを確かめる感じで、黙々と歩き回ったんじゃ。ずっと病棟の同じ廊下しか歩いとらんかったから、探検してる感じじゃったよ。昼のリハビリ歩行の分もここでカバーしようと、正味1時間ほど歩いたんじゃかね。後半の4日間で2回ぐらい行ったじゃよ。病棟の外に出るだけで、リフレッシュになったんじゃな。

「あれ、おなかを抑えなくても歩けとる」

そうやって毎日歩き続けていくと、ある日気づくんじゃよ。

退院の3日前くらい、手術後5日目ごろじゃったかのう。それまでくの字に曲げて歩いとったのが、だんだん姿勢が起きてきてな。おなかを抑えながら歩いとったのが、いつの間にかそれなしで歩けとる。歩行速度も早くなってきて、「ちょっと突っ張るかな?」ぐらいの感じで歩けるようになったんじゃよ。

点滴も外れて、普通歩きができた時には、「1週間で回復する人間て(細胞って)すごいんじゃなー」と、心から感心したのを覚えとるよ。普通に戻れた感じがして、嬉しかったじゃよ。

手術翌日に廊下を数メートル歩いとったのと、同じ人間とは思えんじゃろ。でも10日ちょっとで、そこまで回復できたんじゃよ。

動くから、治る。治るから、もっと動ける。 その繰り返しじゃったな。

リハビリ歩行・音楽 別館への探検歩行

⑤ まとめ ―体はちゃんと治ろうとしてくれとる―

今日は手術後の回復を、ステージごとに振り返ってきたんじゃが、わしがこの経験を通じて一番感じたことはな、

「体は、ちゃんと治ろうとしてくれとる」

ということじゃよ。

手術前はな、正直「しばらくは動けんだろうな」「回復には時間がかかるだろうな」と思っとった。でも実際は違った。翌日から歩き始め、10日ちょっとで1時間歩けるようになった。食べられない間も体の中では修復が進んで、痛みの中でも工夫しながら自分でできることが増えていった。

もちろん、誰でも同じ回復をするわけじゃないし、手術の種類や個人差もある。無理は禁物じゃよ。

でもな、体を信じて、少しだけ勇気を出して動いてみる。それに体はちゃんと応えてくれるんじゃよ。

人間の回復力って、本当に凄いんじゃよ。細胞ひとつひとつが「治ろう、治ろう」と働いてくれとる。そう思うとな、なんかこう、自分の体に「ありがとうな」って言いたくなるんじゃよ。


おわりに

最後まで読んでくれてありがとう。

このブログでは、58歳で初めて入院した体験から学んだ健康・食・生活・人生観について、正直に書いているじゃよ。

次回は**「入院して分かった『食事』の大切さ」**をお届けするじゃ。

同じような経験がある方、よければコメントで教えてくださいね。

ではまたお目にかかれる日を! バイナラじゃ。

たくG